小さな宝石:Fujica Mini

Fujica MIni

【2009年7月】

2008年1月に地元のカメラ屋さんK店で購入。17,000円。飯田鉄氏+良心堂著「ハーフサイズカメラ遊楽」の口絵写真に掲載されていて、憧れていたカメラのひとつ。年始のにぎやかさが残る街を歩いて、よく行くカメラ屋さんK店に立ち寄って、ショーケース内を一通り見ていくと、はっと目に留まるモノが置かれていました。「あっこれは!」とおもわず声を揚げたにちがいないです。すぐにお店の人に頼んでみせてもらいました。動作は問題ないとのことです。外装が剥げていて、ファインダーの見えは良いとは言えないです。レンズもきれいとは言えません。 17,000円が相場なりなのかどうかよくわからないです。でも「これお願いします。」お店の人もはじめて見たと言っていました。10日前、初売りの際にお店に寄った時にはなかったものです。お店はちょくちょく見て回らないとだめだと思いました。
 デザイン的に洒落ているカメラです。ボディー上面にあるフィルム感度の指標が、赤、青、黄、緑の色違いの小さな玉(ガラス?)で表わされていて素敵です。それぞれルビー、サファイア、トパーズ、ペリドットを表現しているそうです。
 使ってみて、フィルム巻き上げの方法が一番特徴があって面白いと思いました。ボディ上面の巻き上げダイヤルに人差し指あるいは中指を添え、ボディ下面の凸部を親指で押さえることで、ボディをはさむようにして持ち、その2つの指で押さえたラインを軸にしてボディを回転させる。言葉でいうとややこしい動作のようになりますが、いたって軽快でスムーズな操作です。最初この操作方法がわからず上面のダイヤルを指の腹で回したり、ダイヤルの溝を爪で回したりして、とても難儀しました。写りは、とても柔らかい印象。色合いがとても淡く仕上がります(たぶんレンズのせい、レンズの状態のせいでしょう)。


2008.10 Fujica Mini: Fujinar-K25mm F2.8, RAIII


2008.10 Fujica Mini: Fujinar-K25mm F2.8, RAIII